先日、実家に帰ったらやや大きめの猫のぬいぐるみが飾ってあって、何これ?と興味を示したら、父が嬉しそうに「左手を握ってみろよ」と言うので、ニャーとか泣くのかしらと思いつつ言われた通りにすると・・・大きめのミュージックに合わせて抜群の腰つきで踊り出した!あっけに撮られて観ていると、サビの前で一旦止まって溜めが入ったりして芸も細かいし!!
人形が入っていた箱をみると「猫田係長」となんともふざけたネーミングの商品であった。まさかコレ、芋洗坂係長からきたネーミングなの?!母が「お父さん滋賀に旅行に行ったお土産にこれ買ってきたんだよ」となぜか少々“まったく可愛らしいんだから、お父さんたら☆”的なまんざらでもない表情で「ねーっ」っと父に視線を流し、さらに父は「そうそう!福井?の東尋坊ってとこで1000円で売ってたんだ!」と自慢げに“これは絶対買いだろ!”的に興奮気味であったけど、隣で“東尋坊ってあの自殺の名所ですか?!”って目を見開いてる彼の言葉にも驚き、なんだかよくわからないけど大興奮した。
どうやら、その日本屈指の自殺の名所にある売店で
山積みで、この猫田係長が、1000円で売られているらしい。
(しかもしかも猫の色は3色あってさ、この色の猫が一番かわいかったんだ〜!と力説する父。)
やっぱり自殺を思いとどまらせる為に、そんなところでこんなふざけた商品を売っているのだろうか・・・しかも1000円という破格で・・
さらに父は愛しそうに猫田係長を見つめながら言う「家から子供はみんな出て行っちゃうし、お父さん寂しくてさ〜こういうの買っちゃうのよ。」と。そんな・・・確か私の記憶では父ってこんなキャラではなかったはず。やはり老いが人を弱くさせるのかしら・・・しかしそれに続けて「早く孫でも・・・」と言い出しかねないので(いや言ってた気もするけど・・・)とっさに、猫田係長の左手を再び握って爆音ミュージックでその父の言葉を遮る。
後から知ったけど、普通のネットでも猫田係長は1000円程度(むしろ以下で)売られていました。でもね、やっぱり東尋坊の売店で1000円で山積みで売られてるのみたらさ、私もきっと買っちゃうわ、お父さん。